長谷川君は元々東京の出身で、大学を卒業すると同時に東京へ戻るらしい。


又、会うことを約束をして別れた。


長谷川君とまだ話がしたくて、ロビーにいると拓斗に腕を捕まれ、無理やりエレベーターに乗せられるし。


もう、なんなのよ。


エレベーターの中では無言のまま。


腕は捕まれた状態。


拓斗が何を考えて、何をしたいのか理解出来ない。


華さんをそのままにして良いの。


「華は俺にとって、ただのモデルだ。なんか勘違いしてるようだが。」


華さんはそう思ってないと思います。


女の気持ちが分からない、こんな男をどうして好きになってしまったのかな。


後悔しても遅いけど。


「嫌いになれたらいいのに。」


あれ、やだ。


思わず声に出ちゃた。


「そのままでいればいい。」


そのままでいればいいって、どういう意味ですか。


はっきり言ってくれないと分かりません。


多分かなりのあほ面をしてたのだろう。


「おまえはバカ。」


そうですよ。


私はどうせバカです。


それより手を離しなさいよ。


そのまま拓斗の部屋に連れ込まれた。


だから、どうして、何故ですか。


訳が分からない。


拓斗がシャワー浴びてくると言うから、部屋を出ようとすると、待ってろといわれた。


上半身裸で腰にタオルを巻いたままの拓斗を直視出来ない。


なんだから、くらくらしてきた。