北海道へ行けるなんて本当に嬉しい。


しかも、三泊四日。


どうしよう。


拓斗とずっと一緒だと決め込んでいたが。


当日、沖縄で一緒だったモデルの華さんも空港に現れて、ドン引き。


「あら、何でその人がいるの。」


「こいつの事なら心配はいらない。華はいつも通りの仕事をしてくれていいから。」


納得がいかない華さんが、私に耳打ちした。


「あんたはオマケなんだから、私たちの邪魔だけはしないでよ。」


無言で頷いた。


はぁ、本当にバカみたいだ。


拓斗と二人で北海道旅行だなんて、夢みたいな事考えてた
自分が情けない。


拓斗にとって、私は商品に変わりはないのに。


期待なんかしては駄目だ。


飛行機の中でも二人は親密な感じで、私はずっと窓からの景色を眺めていた。


拓斗と華さんが仕事なら、私は一人で観光を楽しもう。


美味しい物をたくさん食べるぞ。


お腹を満たして、このイライラをなんとかしなきゃ。