Side 霧沢ちとせ *** もうすぐ・・・あたしは。 あたしの心臓と離れる。 壊れかけの心臓に手を当てると、とくんとくんと鼓動を感じる。 目を閉じて、頭に描く。 この心臓を、一番暖かく鳴らしてくれた・・・瞬。