【完】キミと生きた証

”受験生の夏”なのに、瞬の成績がおもいっきり下がったのもこのころ。


模試も、小テストも、散々だったみたい。



多分、あたしが危篤状態になった頃のテストだと思う。



「いや、だから、今日の夜に行きますって。」



そのせいで、今、塾の先生から電話がかかってきてるの。



「はー。ごめんな。」


「怒られた・・?」


「いや、別に。てか、言うほど下がってねえのに。」



あたしがあんまり喋れないから、瞬は傍で黙って勉強していてくれる。



鉛筆が止まることが、すごく増えた。


決まって、ぼーっと一時停止するの。



「…瞬?」



「ん?」


にっと笑って、あたしの方を向く。


あたしが起き上がろうとすると、手伝ってくれて。



両手を伸ばすと、抱きしめてくれる。




「ごめん…。ごめんね…。」



溢れる気持ちは、”ごめんなさい”。



いっぱい、生きれなくて、ごめんなさい。