「何を?」


「えっと・・・。」



恥ずかしすぎて、息苦しい。



「お、大人な・・コト!」



目をぎゅっと閉じて聞いてみた。



瞬の返事は聞こえてこない。



恐る恐る目を開いてみると、瞬がぽかんとしてこっちをみつめてる。



しばらくの沈黙のあと、瞬がようやく声をだした。



「・・あぁ、わかった。一馬になんか言われたんだろ?」



「そうだけど・・そうじゃなくて。彼女とそういうのするのは当たり前なんでしょ?」



もし、瞬がしたいなら、いつだっていい。



今までそんなこと一回も聞かなかったけど。



瞬は・・どう思ってるの?




あたしは沈黙のなか、瞬の答えを待ってた。




瞬は全然あたしの方を見ない。



そして、唇が動いた。






「・・・しねえよ。くだらねえこと考えんな。」