電車の音が近づいてくる。


もう電車来ちゃった。
なんだか名残惜しいなぁ。



「じゃあまたね。」



あたしがそういうと彼は左手を挙げて、待合室を出て行った。



なんとなく気恥ずかしいから、あたしは彼とは別の車両に乗る。



隣の車両にいる金髪の彼が気になって、何度かちらちらと隣の車両の方をみたけど、彼はずっと窓の外を見てた。




なにをみてるんだろう?




あたしも窓の外を見つめて、横に流れる雪を目で追った。