俺は保健室に戻った。


「・・・すげえな。南高の授業すっげー静か。」


「北工は騒がしいって有名だもんね。」


保健医がコーヒーをすすりながら、俺を一瞥した。



「いいじゃない。黒髪。似合ってる。」


にっと笑われて、なんか悔しい。


「・・・単純だって笑ってんのか。」


「違うよ。愛だなぁーと思って♡」


「・・うるせぇ。」



チャイムがなるまで、参考書を開いてた。


周期表と原子記号ならまかせとけ。