数分後また私の携帯は鳴り響いた
『こんにちは、青山です。俺のこと知ってる?(´・ω・`)』
『青山君ってあの青山くんよね?知ってるよ!!!
佐野ひなたです!よろしくねヽ(´▽`)/』
なんとなくイメージと違う明るいメールに自然と頬が緩む
『佐野さんってどこの中学校なの?』
『A中だよヾ(*´∀`*)ノ』
はじめましてのメールだとだいたいこういう話題になるよね
今日の音楽の時間での自己紹介のときしか
会話したことないのに話は弾みに弾んで5時間はメールした
この時間で青山君についてわかったこと
中学は私が通っていた所とは反対側のN中
中学時代の部活はバトミントン部
兄弟は弟と妹の3人の長男
私と同じで頑張って高校にはいった組
『青山くんってかっこいいよねヾ(*´∀`*)ノ
彼女とかいるの???』
そこそこ盛り上がってきたから恋ばなをふってみた
かっこいいとか打ちながら顔を思い出す
印象的な大きな目
3秒間合ったことをふと思い出して自然と
恥ずかしくなっていた
『・・・いないし』
あれ、さっきまでとは逆のそっけない返信
『あ、ごめん。気を悪くさせちゃったかな?』
『女子と話すのちょっと苦手なんだ。』
『メールは大丈夫なの?私も女子だけど笑』
『顔が見えないからね!それに佐野さんとのメール楽しいよ(o^^o)♪』
やったね!!!
まさかの女子と話すの苦手なタイプだったのか・・・
メールはできるのに
『じゃ、この1年間で普通に話せるようになろうよ!』
『え!?そりゃ話したいけど・・・』
『まだ4月だし!あと1年もあるよ!!大丈夫!!!』
『うん、じゃあ話せるようになるのが目標な!』
ただただ話してみたい
話せるようになりたい
ゆいとは話してたんだから慣れたら話せるタイプなのだろう
私もそうなりたい
『ところでさ・・・』
そんな感じで私の携帯は鳴り続け受信ボックスの中は
一人の名前が占領し始めていた
青山柊弥。。。
