『歩美、、、?拓哉から聞いたよ。告白……したんだってね?』
私はかえってすぐに歩美にメールした。
責めたいわけじゃない。
でもものすごく悲しくて悔しくて
どうしたらいいのかわからなかった。
『ひなた…ごめん。私、拓哉好きなの。ずっとひなたの応援してたのは事実だよ。でもお互いの相談のってたら私も羨ましくなって…言わなきゃとは思ってたんだけど言えなかった。』
ずるいな、と思った。
歩美はかわいい。
中学校に入学してから何人に告白された?
ってくらいよくもてる。
今までもてなかった拓哉が歩美に言い寄られたらそっちに行くでしょ。だなんて拓哉に失礼な感情すら湧いてくる。なんで言ってくれなかったの?なんで告白してなんでもう手を繋いだの?本当は聞きたいことたくさんある。本当は最低だって言ってやりたい。
でも………
恋愛が絡んでくると今までの友情なんてどこにいったんだってくらい脆くなる。
悔しいけど私は歩美のことが大好きなんだ。いっしょに部活頑張ってきたよ。一緒にいろんなところ行ってきたよ。その3年かけて積み上げてきた友情を拓哉がきっかけで全部なしになるのは嫌だった。
拓哉も拓哉だ。なんでふたりを選ぶなんて中途半端なことする?スキンシップを望むならどう考えたって歩美でしょ。どうせならすぐにわたしのことなんて振ってくれたらよかった。まだ少しでも希望はあるのかな、なんて考えなくて済んだのに。でもやっぱり長く長く拓哉を待たせていたのは私。苦しませていたのも私。友達としても好きな人としても全部含めてやっぱり好きなんだ。
苦しいよ。なんなんだ、ふざけんな、こそこそしやがってって声に出して言えたらどんだけ楽なんだろう。2人なんか大嫌いって言えたらどんだけ楽なんだろう。悔しいけど嫌だけど
『そっか!言ってくれてありがと!一緒に頑張ろうね!』
弱い私はそうぶつけることができなかった。
それから私たちは3人でいろんなところに出掛けた。3人でいたら楽しいし同時に苦しかった。早く拓哉決めて。って感じてた。きっと歩美も同じ気持ちだったと思う。
ある日いつもと同じように3人で遊ぼうと私の家の前に集合してた。3人とも、高校受験が終わって買ってもらった携帯を片手に必死に何かを打っている。2人が携帯を出したとき、、、歩美の携帯にはTのストラップが、拓哉の携帯にはAのストラップがぶら下がっていた。嫌な予感がした。
「お揃いのストラップ買ったの?」
「ううん、これはトロンボーンのTだよ」
私と歩美は吹奏楽でトロンボーンを吹いていたからそれは納得。拓哉は、、、?
「これ、親戚がくれたんだ」
「ふーん」
下手くそだな。目が泳いでるじゃん。でも私がここで言い返すと拓哉は歩美のところに行ってしまう。ストラップ見る限り同考えても歩美と拓哉の距離は近い。だから、、、信じたい、、、2人が違うっていうなら信じよう。
多分こうやって信じることで自分自身のことを守ってたんだと思う。好きな人が親友と付き合おうとしてる。中学生の私にはそれがつらくてつらくて、、、適当にいい解釈しなきゃやっていけなかったんだ。
私はかえってすぐに歩美にメールした。
責めたいわけじゃない。
でもものすごく悲しくて悔しくて
どうしたらいいのかわからなかった。
『ひなた…ごめん。私、拓哉好きなの。ずっとひなたの応援してたのは事実だよ。でもお互いの相談のってたら私も羨ましくなって…言わなきゃとは思ってたんだけど言えなかった。』
ずるいな、と思った。
歩美はかわいい。
中学校に入学してから何人に告白された?
ってくらいよくもてる。
今までもてなかった拓哉が歩美に言い寄られたらそっちに行くでしょ。だなんて拓哉に失礼な感情すら湧いてくる。なんで言ってくれなかったの?なんで告白してなんでもう手を繋いだの?本当は聞きたいことたくさんある。本当は最低だって言ってやりたい。
でも………
恋愛が絡んでくると今までの友情なんてどこにいったんだってくらい脆くなる。
悔しいけど私は歩美のことが大好きなんだ。いっしょに部活頑張ってきたよ。一緒にいろんなところ行ってきたよ。その3年かけて積み上げてきた友情を拓哉がきっかけで全部なしになるのは嫌だった。
拓哉も拓哉だ。なんでふたりを選ぶなんて中途半端なことする?スキンシップを望むならどう考えたって歩美でしょ。どうせならすぐにわたしのことなんて振ってくれたらよかった。まだ少しでも希望はあるのかな、なんて考えなくて済んだのに。でもやっぱり長く長く拓哉を待たせていたのは私。苦しませていたのも私。友達としても好きな人としても全部含めてやっぱり好きなんだ。
苦しいよ。なんなんだ、ふざけんな、こそこそしやがってって声に出して言えたらどんだけ楽なんだろう。2人なんか大嫌いって言えたらどんだけ楽なんだろう。悔しいけど嫌だけど
『そっか!言ってくれてありがと!一緒に頑張ろうね!』
弱い私はそうぶつけることができなかった。
それから私たちは3人でいろんなところに出掛けた。3人でいたら楽しいし同時に苦しかった。早く拓哉決めて。って感じてた。きっと歩美も同じ気持ちだったと思う。
ある日いつもと同じように3人で遊ぼうと私の家の前に集合してた。3人とも、高校受験が終わって買ってもらった携帯を片手に必死に何かを打っている。2人が携帯を出したとき、、、歩美の携帯にはTのストラップが、拓哉の携帯にはAのストラップがぶら下がっていた。嫌な予感がした。
「お揃いのストラップ買ったの?」
「ううん、これはトロンボーンのTだよ」
私と歩美は吹奏楽でトロンボーンを吹いていたからそれは納得。拓哉は、、、?
「これ、親戚がくれたんだ」
「ふーん」
下手くそだな。目が泳いでるじゃん。でも私がここで言い返すと拓哉は歩美のところに行ってしまう。ストラップ見る限り同考えても歩美と拓哉の距離は近い。だから、、、信じたい、、、2人が違うっていうなら信じよう。
多分こうやって信じることで自分自身のことを守ってたんだと思う。好きな人が親友と付き合おうとしてる。中学生の私にはそれがつらくてつらくて、、、適当にいい解釈しなきゃやっていけなかったんだ。
