数時間経っても私はずっと緊張したままだった。1人1人仕切られているブースの横が気になって気になって仕方がない。どんな顔で教科書見てるのかな、どんな顔でシャーペン握っているのかな。そーっと横をのぞきこむ。
「、、、っ、、、」
寝てる。。。
無造作に開かれた日本史の教科書に頬をうずめて心地の良い寝息をたてていた。
それにしても…
長いまつげに中性的な顔…
赤ちゃんみたいに綺麗な顔で寝るんだな。
ずるいよ青山くん…
いけないってわかってる。
わかってるんだけど…
カシャッ
あまりに綺麗な寝顔をしてるから
そこだけ時間がとまってるみたいで…
写真撮ってしまった…
「あっ…」
ゆっくりと青山くんの目が開く
「、、、佐野、、、?」
「ご、ごめん!その!別にね!悪気があったわけじゃなくてさ!そ、その…綺麗な顔で…あー!ごめんさいぃぃ…」
やばい。寝顔写メった。
怒られる。絶対変なやつだと思われた。
あー私の馬鹿馬鹿馬鹿
「なに撮ってんだよ笑」
そんな私の心配はよそに青山くんは笑顔だった。私の頭をグーでこつんと叩く。
怒られない…
さーっと熱くなる顔を必死で隠す。
なんなんだ本当に。。。
まだ出会って数ヶ月。
それなのに、、、意識しちゃう、、、
何されても照れる。
何されても嬉しい。
嫌われたくない。
もっと知りたい
もっと知って欲しい
でも…
こんなに好きになって…
いつか付き合おうって言ってくれて…
はまってしまって…
また裏切られるのは………怖い………
ーーーーーーーー数年前
「俺、佐野のこと好き!付き合って!」
私には小学4年生のときから中学3年生の
数年間ひたすら思い続けてくれる男子がいた。
名前は拓哉。
すごく仲良くて本当になんでも話せて…
だから私にとってはいい友達だった。
だから何年も何年も告白を断ってきた。
それでも拓哉は挫けずにぶつかってきてくれる。
拓哉は優しかった。かっこいいわけではない。でもそこらへんの男子よりは思いやりがあって凹んでいてもすぐ気がついてくれて、元気づけてくれて。私への想いが贅沢なほど伝わってきた。
そんな拓哉に正直離れて欲しくないって自分もいた。ほかの女の子と楽しそうに話す拓哉の姿を見るのはつらかった。これが恋心だときちんと自覚したのは中学2年生のとき。
「佐野、帰ろうぜ!」
私が告白をしたわけでもOKを出したわけでもない。でも拓哉の誘いには全部のったし私も拓哉のことを誘った。まるで付き合っているかのように毎日を過ごしていた。
「いいじゃん!もうひなたから告白しちゃいなよ!これ以上拓哉からは来ないかもだし!」
「そうだよねぇ…」
こうやって私たちの数年の関係をずっと見守ってくれて相談にも乗ってくれる友達、歩美。歩美は部活の1番の友達で本当に親身になって話を聞いてくれていた。
「告白しちゃおうかな!」
拓哉をすぐに呼び出す。拓哉が好きでいてくれてることは知ってる。昨日も好きだよってそう伝えてくれた。だから今度は私がちゃんと拓哉に好きだよってつたえる番だ。
「、、、っ、、、」
寝てる。。。
無造作に開かれた日本史の教科書に頬をうずめて心地の良い寝息をたてていた。
それにしても…
長いまつげに中性的な顔…
赤ちゃんみたいに綺麗な顔で寝るんだな。
ずるいよ青山くん…
いけないってわかってる。
わかってるんだけど…
カシャッ
あまりに綺麗な寝顔をしてるから
そこだけ時間がとまってるみたいで…
写真撮ってしまった…
「あっ…」
ゆっくりと青山くんの目が開く
「、、、佐野、、、?」
「ご、ごめん!その!別にね!悪気があったわけじゃなくてさ!そ、その…綺麗な顔で…あー!ごめんさいぃぃ…」
やばい。寝顔写メった。
怒られる。絶対変なやつだと思われた。
あー私の馬鹿馬鹿馬鹿
「なに撮ってんだよ笑」
そんな私の心配はよそに青山くんは笑顔だった。私の頭をグーでこつんと叩く。
怒られない…
さーっと熱くなる顔を必死で隠す。
なんなんだ本当に。。。
まだ出会って数ヶ月。
それなのに、、、意識しちゃう、、、
何されても照れる。
何されても嬉しい。
嫌われたくない。
もっと知りたい
もっと知って欲しい
でも…
こんなに好きになって…
いつか付き合おうって言ってくれて…
はまってしまって…
また裏切られるのは………怖い………
ーーーーーーーー数年前
「俺、佐野のこと好き!付き合って!」
私には小学4年生のときから中学3年生の
数年間ひたすら思い続けてくれる男子がいた。
名前は拓哉。
すごく仲良くて本当になんでも話せて…
だから私にとってはいい友達だった。
だから何年も何年も告白を断ってきた。
それでも拓哉は挫けずにぶつかってきてくれる。
拓哉は優しかった。かっこいいわけではない。でもそこらへんの男子よりは思いやりがあって凹んでいてもすぐ気がついてくれて、元気づけてくれて。私への想いが贅沢なほど伝わってきた。
そんな拓哉に正直離れて欲しくないって自分もいた。ほかの女の子と楽しそうに話す拓哉の姿を見るのはつらかった。これが恋心だときちんと自覚したのは中学2年生のとき。
「佐野、帰ろうぜ!」
私が告白をしたわけでもOKを出したわけでもない。でも拓哉の誘いには全部のったし私も拓哉のことを誘った。まるで付き合っているかのように毎日を過ごしていた。
「いいじゃん!もうひなたから告白しちゃいなよ!これ以上拓哉からは来ないかもだし!」
「そうだよねぇ…」
こうやって私たちの数年の関係をずっと見守ってくれて相談にも乗ってくれる友達、歩美。歩美は部活の1番の友達で本当に親身になって話を聞いてくれていた。
「告白しちゃおうかな!」
拓哉をすぐに呼び出す。拓哉が好きでいてくれてることは知ってる。昨日も好きだよってそう伝えてくれた。だから今度は私がちゃんと拓哉に好きだよってつたえる番だ。
