柊弥said
女子には基本興味ない
告白もされたことない
したこともない
かっこいいなんて言われたことがない
でも・・・なぜか昔からかわいいって言われる
誓ったんだ。
かわいいって言われる男子じゃなくて
かっこいいって言われる男子になろうって
そうしたら桃菜を見返せれる
桃菜は俺が小学生の時から中学卒業するまで
ずっとずっと好きだった友達
クラスの男子は誰もが一度は好きになったこと
あるんじゃないかってくらいにかわいい子
そんな桃菜と俺は同じクラスになる機会が多くて
仲がよかったほうだとおもう
昔から女子と話すのは変に緊張するから
苦手だったんだけど桃菜は特別だった
話づらいけど、話しかけたい
もっと長い時間話していたい
そう思えるような女子だった
どうにかして桃菜に釣合いたい
誰にも言えなくて相談すらできないこの感情と
俺はずっと戦っていたんだ
「相変わらず桃菜はかわいいよなぁ」
こうやって1番仲がいい石川だって
桃菜のことかわいいっていつも言ってる
「うん、おれもかわいいとはおもう」
「どんな男子がタイプなんだろうな」
「前男らしくて頼れるひとって言ってたよ」
「そんな話までしてるのかよ!
柊弥と桃菜本当に仲いいんだな!
なに、付き合ってんの?」
「バカ言えよw」
ここでそうだよって言えたらどんだけ楽かな
どんだけ幸せだろうか
でも・・・
「柊弥~~~今日一緒に帰ろうよ!」
桃菜は、桃菜の目には俺が
男としては映ってないんだ
「おう!」
「本当に今日も柊弥はかわいいわ~
ペットにしたいかわいさだよね!
男らしさとか感じさせないこの愛嬌!好き!」
うん、こういうこと
男らしい人が好きな桃菜に
俺は毎日毎日かわいいかわいいって
言われるんだ。
この関係を羨ましがるやつは
両手じゃ収まらないくらいにいるだろう
でも・・・でも俺はいやだよ
かっこいいって言われるように
努力して身体も鍛えてきたし
桃菜が危ない時には守ってきたつもりだ
それなのに
「ありがと!何してても安定のかわいさだ!」
最高の笑顔でこんなにも残酷なことを言うんだ
どうやったらかわいいって印象がなくなる?
そもそもなんでかわいいって言われてるんだ?
俺のどこがかわいいんだよ
かわいいって女子に言う言葉じゃないのかよ
そう考え続けて数年
やっぱり俺は男として見られてなかったんだと
認めざるを得なくなった
桃菜の隣にはたしかにかわいいって言葉が
似合わなさそうないかにかっこいい男がいた
手をつないで、仲良さそうに。
彼氏ができたんだ
じゃ、もう俺のところにもこなくなるな
そう思ったのも束の間
「柊弥!新作のビデオ出たの!買いに行こうよ!」
「彼氏はいいのかよ」
「柊弥は別にいいらしいよ!
さて、今日も安定のかわいさ!健在!行くよ!」
いつものように話かけてくる
柊弥はいいんだってってなんだよ・・・
かわいいってのは桃菜のタイプに入ってないから?
桃菜の目からすれば俺は男じゃないから?
まじで意味わかんねえ
こうやって考えているうちに
『かわいい』って言葉にものすごく
敏感になってた
女子には基本興味ない
告白もされたことない
したこともない
かっこいいなんて言われたことがない
でも・・・なぜか昔からかわいいって言われる
誓ったんだ。
かわいいって言われる男子じゃなくて
かっこいいって言われる男子になろうって
そうしたら桃菜を見返せれる
桃菜は俺が小学生の時から中学卒業するまで
ずっとずっと好きだった友達
クラスの男子は誰もが一度は好きになったこと
あるんじゃないかってくらいにかわいい子
そんな桃菜と俺は同じクラスになる機会が多くて
仲がよかったほうだとおもう
昔から女子と話すのは変に緊張するから
苦手だったんだけど桃菜は特別だった
話づらいけど、話しかけたい
もっと長い時間話していたい
そう思えるような女子だった
どうにかして桃菜に釣合いたい
誰にも言えなくて相談すらできないこの感情と
俺はずっと戦っていたんだ
「相変わらず桃菜はかわいいよなぁ」
こうやって1番仲がいい石川だって
桃菜のことかわいいっていつも言ってる
「うん、おれもかわいいとはおもう」
「どんな男子がタイプなんだろうな」
「前男らしくて頼れるひとって言ってたよ」
「そんな話までしてるのかよ!
柊弥と桃菜本当に仲いいんだな!
なに、付き合ってんの?」
「バカ言えよw」
ここでそうだよって言えたらどんだけ楽かな
どんだけ幸せだろうか
でも・・・
「柊弥~~~今日一緒に帰ろうよ!」
桃菜は、桃菜の目には俺が
男としては映ってないんだ
「おう!」
「本当に今日も柊弥はかわいいわ~
ペットにしたいかわいさだよね!
男らしさとか感じさせないこの愛嬌!好き!」
うん、こういうこと
男らしい人が好きな桃菜に
俺は毎日毎日かわいいかわいいって
言われるんだ。
この関係を羨ましがるやつは
両手じゃ収まらないくらいにいるだろう
でも・・・でも俺はいやだよ
かっこいいって言われるように
努力して身体も鍛えてきたし
桃菜が危ない時には守ってきたつもりだ
それなのに
「ありがと!何してても安定のかわいさだ!」
最高の笑顔でこんなにも残酷なことを言うんだ
どうやったらかわいいって印象がなくなる?
そもそもなんでかわいいって言われてるんだ?
俺のどこがかわいいんだよ
かわいいって女子に言う言葉じゃないのかよ
そう考え続けて数年
やっぱり俺は男として見られてなかったんだと
認めざるを得なくなった
桃菜の隣にはたしかにかわいいって言葉が
似合わなさそうないかにかっこいい男がいた
手をつないで、仲良さそうに。
彼氏ができたんだ
じゃ、もう俺のところにもこなくなるな
そう思ったのも束の間
「柊弥!新作のビデオ出たの!買いに行こうよ!」
「彼氏はいいのかよ」
「柊弥は別にいいらしいよ!
さて、今日も安定のかわいさ!健在!行くよ!」
いつものように話かけてくる
柊弥はいいんだってってなんだよ・・・
かわいいってのは桃菜のタイプに入ってないから?
桃菜の目からすれば俺は男じゃないから?
まじで意味わかんねえ
こうやって考えているうちに
『かわいい』って言葉にものすごく
敏感になってた
