「本当に部活よかった?ごめんね!
ていうか学校内で二人ってまた噂たっちゃうね
ごめんね!!!」
放課後になり二人で向かう駐輪場までの道のり
「佐野さっきからめっちゃ謝ってくるのな笑
気にしてないよ!佐野が嫌だったか?」
「え、めっそうもない!
ありがたいよ本当に!!!」
慌てる私を見てフハっと笑う青山くん
最近よく笑ってくれるようになったなぁ
笑顔かわいいよなぁ
笑った顔好きだなぁ・・・
「あんまり見てんなよ、恥ずかしい」
「え、あ、ごめん!!!そんなつもりじゃ!!!」
「まーた謝った!ほら、行くぞ!」
自転車を漕ぐ姿までかっこいいですよ
青山さん・・・
「なんだかんだで製作責任者がんばってるのな
押しつけられてた感あるのにさ」
「初めての行事だからね・・・
本当はやりたくなかったけどみんな同じ気持ちだろうし
なんだかんだで手伝ってくれるし!
決まったからにはやらなきゃ・・・」
「ん、いい子!」
隣で自転車をこぎながら優しい声で
いい子って言ってくる
青山くんの中で今私は何歳なんだろ
「俺そうやってやりたくないことでも
一生懸命できるのすごいとおもう
俺は人前に立つの苦手だけどさ
少しでもクラスに役立ちたいなとは
おもうよな!」
「こうやってインク買いに行くの手伝ってくれるの
クラスに貢献してるって言えると思うよ!」
「いや・・・」
「???え、今の言葉で照れたの?
かわいいwww」
「あ!嬉しくない!男子にかわいいって言った!」
少しだけむーっとした顔になる青山くん
え、何その顔
かっわいい!!!
「その顔もかわいいけどwww」
「佐野・・・馬鹿にしてるな・・・」
「してないよしてないよ!!!笑」
「もう知らね~」
少しむっとした表情のまま着いた店内へ
一人で入って行ってしまった
いやぁそれでもかわいいっていうのは
個人的に譲れない!!!
ーーー
「青山くん、こっちとこっちどっちがいいかな?」
「・・・」
「あおやまくーん」
さっきからこんな感じ
まるで五歳児かのように・・・
拗ねてるなぁ
困ったなぁ
かわいいに変わりはないんだけどなぁ
聞きたかった色は保留にして
他の色を先に決めよっと
「~~!!!」
はい、届きません
身長低いんですよね・・・
本当にこういうときに困るよね・・・
ちらっと後ろを見て青山くんに助けを求めてみる
でも目は合わなかった
タイミング悪く後ろを向いてたよ・・・
もう少し頑張ってみよ
「~~~!!!」
やっぱり届かないですよね・・・
あ、あとちょっと・・・
ヒョイッ
「青山くん!」
なんだかんだで優しいなぁ
取ってくれるんだなぁ
・・・?
あれ、取ったインクを私の頭の上でヒラヒラさせて
一向に渡してくれる気配がない
「あの~~青山くん?」
「これ、欲しいの?」
「え、うん、欲しい」
「取れなかったんだ?」
「・・・取れなかった」
ニコっ
「小さいんだ笑」
「え、馬鹿にしてる?」
「いや?かわいいなぁって」
「なっ!?!?」
「欲しいならさ、これ渡すからさっきの
撤回しようよ!俺はかわいくない!」
あ、やっぱり気にしてたんだね
ていうかここまで引きずっちゃうんだね笑
「え、でも可愛かったし」
そういうと元の棚に戻されそうになった
「あ!嘘です!嘘です!かわいくない!
青山君はかわいくない!!!」
ニコっ
「いいこ」
ポンっ
「はい、どうぞ!」
きちんとインクをくれた
・・・のはいいとして・・・
顔面の温度が高くなる
ポンって・・・
ポンってされちゃった・・・
頭・・・
うわぁ・・・///
「佐野のほうが小さくてかわいい!
俺なんかよりうんとかわいい!
自覚しとけ!ほら、行くぞ!」
そう言ってまたレジへと一人で向かっていった
やばいっす
やっぱり青山くんの笑顔素敵だわ
近くでみていたいわ・・・
好きだなぁ・・・
