忘れない。。。


次の日学校でいつも以上にそわそわしていたのか
ゆいが悪い笑みをこぼしながら近づいてきた

「なんなの最近!青山くんといい感じなの?」
「え!?なんで?」
「まだメールしてるんでしょ?」
「うん。。。本当にいいメル友って感じ」
「それだけ?好きとかは?」
「ないよ!話したこともないんよ?w」

チクっ
理由もわからない胸の痛み
でもそうなんだ
話したこともない私たちはただのメル友

私も青山くんのことは好きじゃないし
青山くんも私のことは好きじゃない

「ただ今日はバンプのCD借りるだけだから・・・」
「ふ~~ん!だいぶ青山くんにのめり込んでるね!」
「なんでそうなるのよ笑」
「だってひなた曲に興味ないじゃん?」

うん、まぁ確かにね
それはごもっともだわ笑

「青山くんってバンプが好きなのかぁ
 私ら全然連絡しないからな!・・・・じゃ私トイレ」

そそくさとどこかへ消えるゆい
明らかに不自然だったんだけど・・・

「・・・佐野???」
「え?」

後ろを振り向くと相変わらず大きい目の青山くん

「これ・・・バンプの・・・」
「あぁありがとう!!!なんかおすすめとかある?」

音楽の授業のときには気がつかなかったけど
改めてみると本当に女の子と話すのが苦手なんだなぁと
雰囲気から感じることができる

でも私はメールの青山くんも知ってるんだ
だからそんなに恐れずに話をふる

「俺が好きなのは花の名と魔法の料理かな」
「青山くんを救った曲は?」
「・・・ハンマーソング」
「わかった!早速聞いてみるね!ありがとう!」

ほらね、苦手ってだけでちゃんと話してはくれるんだ
あまり合わなかったけどたまに合う目は優しかった

自分の席にもどってすぐにメモをする
「花の名、魔法の料理、ハンマーソングっと・・・」

忘れたらメール聞けばいいんだけどこれは違う
初めてまともに会話したんだ
文章じゃなく直接口で、声で

帰ったらすぐに聞こう
DVDも入ってるのか
じゃそっちを見よう

早く授業全部終わらないかな・・・