「たー………くん?」

おもむろに大さんが泣き出す。

「っ……はい。たーくんです。………よかった、思い出してくれて。」

「はい、思い出しました。」

私は、微笑んで答える。

ふと、私の唇に柔らかいモノが当たる。それは

─大さんの唇だった。─