ふと、大さんが私を下ろしておもむろにポケットから何かを取り出す。

私の体は逃げる意思より好奇心が優先されるらしい。

大さんがポケット出したのは銀の指輪だった。


「君のためにこつこつ貯金してやっと買ったんだ。」

えっと、な、なんのことでしょう?

「つかぬことをお伺いしますがなんのことですか?」

少し間を置いてから大さんは決心したらしく、息を思いっきりすって…

「けほっ、けほっけほっ。」

むせました。…………ってえええええ!!!

「ふっ、ふふふw」

なんか、面白くて可愛いな、なんて思った。

「////っ!気を取直してテイクツー!」

大さんが頬を赤く染め、照れるん

すると、おとぎ話のナイトのようにしゃがんでから

もう一度息をすって………

「結婚を前提に俺と付き合ってくれませんか!」

「え、え?えええええ!」

ビックリして呆然としている私に向かって大さんは話し続ける。