フェイント王子たち


「まぁ、なんて事言うのよ、幾。いくら有栖でも、そこまでボーッとしてないわよ、ねぇ」

「………」

「ご愁傷様」

雅姉ちゃん、手を合わせるな、手をっ。

「じゃあ、復縁はないって事か」

「…ない」

ああ、やっぱりこの世で一番辛辣なのは身内よね。誰も慰めてくれたり、心配してくれたりしないもん。こうなってくると、あの押し売りサンタの方が優しかった気がしてくる。