フェイント王子たち


「で、なんで一人で帰ってきたの?」

座るやいなや、私の正面に座っている幾姉ちゃんが聞いてきた。長女の幾姉ちゃんは私と14歳も離れてて、共働きだった両親に代わり私の面倒を見てくれた、正に親代わりのような存在。だから、今だに頭が上がらないというか、怖いというか…。

「…別れたから」

「え?よく聞こえない」

「別れたのっ!」

「やっぱり…」

な、何よ、やっぱりって。