フェイント王子たち


「皆さん、お邪魔しました」

と、高橋さんは川合と昭次さんの顔を最後に見ながら帰って行った。

…高橋さん、いい人だったな…。でも、もう高橋さんの言葉にはドキドキはしなかった…。それより、高橋さんの言葉を川合や昭次さんがどう受け止めるかの方が気になってた…。

「アリおば、いつまで立ってる気?」

「ん?ああ〜」

大吾に突かれて我に返り、椅子に座り直して、チケットをカウンターの上に置いた。