「あ、有栖さん」 私の声に気付いて高橋さんは私の方に歩み寄ってきた。私は立ち上がって高橋さんの方に向いた。 「すみません、わざわざ持ってきてもらって」 「いや、僕が有栖さんにもう一度会いたいなと思ってたので」 と、言ったところで、高橋さんは私の回りの3人の視線に気付いた。そして大吾を見て、 「ひょっとして、甥っ子さん?」 と尋ねた。 「ええ、そうなんです」