『当たったんですよ』 「当たった?」 思わず少し大きくなってしまった声に、川合と昭次さんもこっちを見る。どうしよう、ちょっと移動しようかなっ…て、大吾が腕掴んでるしぃ。 『鍵をお渡しした日、荒木さんがお渡ししたアンケート書いてもらったと思うんですけど』 「あ、書きました」 『あのアンケート書いて頂いた方の中なら抽選で旅行が当たるんだったんですよ。それで一等の海外じゃなかったんですが、三等の国内旅行が有栖さんに当たりました』 「え?ホントですか?」