「じゃ、本当にもうすぐですね。買ったら絶対持って来るんで、約束通り、サインして下さいよ」 「もちろん」 う〜ん、いい笑顔。 「有栖は辰巳さんの本読んでないだろ?」 って、さりげなく川合。 「っ!」 また言ったぁ! 「あ〜、アリおばは雑誌しか読まないからね〜」 私が引き攣った目で川合を睨んだのに気付いてか、大吾が私の代わりに答えた。 「女はハードボイルドの面白さがわかんないんですよね。お前も読めばいいのに」 って、平然と川合。