と、後ろのテーブルから、 「辰巳さぁん」 と、女の人の呼ぶ甘い声がして、思わず川合と二人で振り返った。見ると、テーブル席の若い女の子が二人、微笑みながら昭次さんに小さく手招きしていた。 「なんだありゃ?」 「バーテンダーとしての、辰巳さんのファンですね」 って、後から振り返った大吾。 「なるほど」 呼ばれて、昭次さんはカウンターから出て、私たちの後ろのテーブル席に来た。