フェイント王子たち


「今からですか?」

「ああ。終わったら一旦戻って来るから、それから行こうぜ」

「はい」

「よし、決定。ごちそうさま」

川合は最後の一口を食べ終わると、立ち上がり、玄関で靴を履き、

「じゃ、いってきまぁす」

と、言い残して出て行った。

「川合さんって、本当に映画好きなんだね」

「そうみたいね」

「ねぇ、アリおば」

「何?」

「俺はいいと思うけど」

「何が?」