フェイント王子たち


「うん、同級生」

「へ〜」

コソコソと喋っている私に気づいて川合がこっちを見た。

「ひょっとして、甥っ子くん?」

「うん」

「マジでか?こんな恋愛映画甥っ子と来るか?普通」

「一人で見に来てる人よりマシだと思うけど」

「俺は、映画好きだっつったろ」

「あの〜」

って、大吾が割って入ってきた。

「腹減ったんで、話なら飯食いながらしませんか?」