フェイント王子たち


って、うわっ、カップルだ。そうか、今日はイヴだった…。ホントだったら私もこんな風に…。

「有栖ちゃん」

「あ、はい」

「今日はクリスマスのおかげで予約がまあまあ入ってるんだよ」

「そうですか」

「で、その殆どが…」

マスターはそう言うと、隣のカップルに目をやる。そっか、ここがカップルでいっぱいになるのも時間の問題って事よね。
マスターの言わんとする事は、わかりましたよ。ありがと、マスター。