フェイント王子たち


「これでよし。はい、大事に取っといてよ。価値出るかもしれないから」

「え〜?価値が?」

またまた〜、大学生は、すぐ調子に乗るから。

「とにかく、ちゃんと取っておいてね」

「了解」

「じゃ、俺、そろそろ行くよ」

「え?その頭は直さなくていいの?」

「うん、行ったらどうにかなるから」

と、言うと、中岡くんは一旦団欒部屋に戻って荷物を持って、玄関で靴を履く。