フェイント王子たち


「アリおば、ちょっと黙ってて」

「はい、フルハウス」

と、言って中岡くんが出したカードは『7』2枚、『11』が3枚。

「あ〜、また負けた〜」

大吾がテーブルの上に出したカードは『5』のワンペア。

「全然、勝負になってないじゃない」

「アリちゃん、待ってたよ。大吾じゃ、勝ち甲斐がなくって」

「…すみません」

大吾は恐縮しながら、カードを集めて、切りはじめる。