フェイント王子たち


「あ〜じゃ、もうわかった。『おば』は除けて、『アリちゃん』でどう?」

「アリちゃん?」

ん〜、敬意は感じられないけど、悪くはないかも。

「じゃ、アリちゃん、晩飯宜しく」

と、言い残すと、中岡くんはサッサと団欒部屋に戻って行った。

「…なんだ、あいつは」

「どんよりしてたって、ひょっとして、振られた日?」

って、大吾。

「ん、まぁね」

「アリおばって、俺が憧れてる人とやたら知り合いだよね?」