「ふ〜ん」

「でも、昭次さんの笑顔が単なる営業用スマイルとも思わなかった」

「ん?どういうこと?」

「カレシが出来ましたって、紹介したら、本当に嬉しそうに喜んでくれてさ。昭次さん発案のカクテル二人にご馳走してくれた」

「そうなんだ」

あのレモンのね、きっと。

「レモンが入ってるんだけど、『黄色』のカクテルを作りたかったんだって」

「黄色?なんで?」