フェイント王子たち


アパートの下から大吾の部屋の窓の明かりが見える。帰ってるのかな?まさか、友達が一人も出来なくて、真っ直ぐ帰って来たとか。とにかく、階段を上って部屋へ入る。

「ただいま〜」

「…おかえり」

いつものように、そっけない返事。ちょっと覗いて見ようかな。

トントン。

「開けるよ」

「どうぞ」

「どうだった?入学式」

「別に」

「別にって事ないでしょ」