フェイント王子たち


「素直で宜しい。面を上げい」

「はは〜」

大吾はゆっくり顔を上げて、再びカレーを食べはじめる。

「今日はどっか行ったの?」

「スカイツリー」

「お〜、王道から行ったねぇ」

「うん」

「どうだった?」

「平日なのに、お祭り騒ぎだった」

「お祭り騒ぎ?」

「東京、人多過ぎ」

「なるほど。確かにね。他には?」

「人混みで疲れたんで他には行ってない」