フェイント王子たち


淡々と食べ進む大吾。

「ちょっと、なんとか言いなさいよ」

「…アリおばのカレーって」

何、その上目遣い。

「…母さんのと同じ味」

「え?」

そりゃあまぁ、そうかもね。幾姉ちゃん、良くカレー作ってくれてたから。

「だから…」

「だから?」

「まあまあかな」

「ちょっと〜。それおかしいでしょ?お袋の味なら、大吾にとっては美味しいんじゃないの?」

「…」

大吾は、スプーンを置くと、テーブルに両手を付いて頭を下げた。

「すみません、連続は3日で勘弁して下さい」