フェイント王子たち


「ははっ。ま、とにかく、俺と有栖ちゃんの2杯分な」

「はい」

昭次さんはスーっと軽く深呼吸をするとカクテルグラスを2つカウンターに並べてカクテルを作りはじめる。
どんなカクテルが出来るんだろ?楽しみだな。

シャシャシャリン!

あ、メール。…ほっとこ。

「ケータイ、見なくていいの?」

鞄に一旦手を掛けてから止めた私を見てマスターが声を掛けられた。