フェイント王子たち


そこかぁ。

「僕も優しいお姉ちゃんなら欲しいですけど、実際はケチな叔母ですからねぇ」

って。もうっ。

「大吾っ」

「はははっ」

笑われちゃってるじゃな〜い。

「そんな事より、出版社に行かれてたって事は、新刊が出るんですか?」

私のイラツキは全く無視して、大吾はキラっキラの瞳で昭次さんを見上げた。

「ああ、まだまだ発売出来る段階じゃないんだけどね」