「俺、辰巳さんの作品、全部持ってますっ。こっちにも全部持ってきました」 あ〜、じゃあ、机の上に並べたハードボイルドって、昭次さんのだったんだ。 「特に『地獄の光』は大好きで、俺のバイブルっす」 力説する大吾。 「ありがと。そう言ってくれる読者がいると、励みになるよ」 「これからも、ここ来てもいいですか?」 「何、調子にのってんのよ。あんたみたいなガキが来る所じゃないでしょっ」