フェイント王子たち


「おお、昭次、良かったな。してあげなよ」

マスターは昭次さんと場所を入れ替わり、昭次さんは立ち上がってる大吾に手を差し出す。

「ありがとう」

「ありがとうございますっ」

大吾は差し出された昭次さんの右手を両手でガシッと包み込み、満面の笑みで握手すると、ゆっくり手を離し、そのまま着席した。その様子をニコニコ見ていたマスターと亮義兄さんは、久しぶりの再会を楽しむべく、もう2人で違う話をし始めた。