フェイント王子たち


「あ、あの〜」

大吾の視線はずっと昭次さんに向けられてる。何言い出すつもりなんだろ?

「辰巳昭次さんって、『地獄の光が呼んでる』の…」

地獄の光が呼んでるぅ?なんだそれ?

「え?知ってくれてるの?」

って、驚いた様子の昭次さん。

「はいっ」

ガタッと思わず立ち上がる大吾。お〜、どうした?

「俺、大ファンなんですっ。あ、握手してもらえませんかっ」

え?何、この展開。昭次さんと握手なんて、私だってしたことないのにぃ。