フェイント王子たち


「もうちょっと品良く飲めないの?」

一応、小声で大吾にダメ出ししてみる。と、大吾は、チラッとこっちを見て、

「子供ですから」

と言うと、再びズズッと吸い込む。もお。

「有栖ちゃんは、良く来てるの?」

反対側から亮義兄さんに話し掛けられ、顔を亮義兄さんの方に向ける。

「はい、時々…」

あ〜、マスター、あの日マスターの胸を借りて泣いた事、亮義兄さんには黙ってて欲しいなぁ…。