フェイント王子たち


「俺はお任せで」

と、亮義兄さん。

「私は甘いので」

「かしこまりました」

マスターはカクテルを作り始める。今日は、まだ時間が早いせいもあってか、私たちの他にはおじさんの2人組が仕事の話をしながらテーブル席で飲んでるだけ。…昭次さんもまだ来てないんだ…。

「はい、まず、コーラね」

「ども」

大吾は、手持ち無沙汰のようで、出されたコーラをストローでズズッと少しずつ啜りはじめる。