「あっ、じゃあ、有栖ちゃんが同居する甥っ子って、お前の息子?」 「ほ〜、そういう話はしてるんだ?」 「いいだろ、そのくらい」 「なんか、納得いかないなぁ。ま、その話は、ゆっくり聞こう。おい、大吾」 入口付近でカウンターの中のボトルをぼーっと眺めていた大吾は呼ばれた事に気づいてジワリと亮義兄さんに近づいた。 「長男の大吾」 亮義兄さんに紹介されて大吾は、マスターにヒョコッと頭を下げた。