フェイント王子たち


「どうしたの?その顔」

え?顔?

「目の回り真っ黒だけど」

うそっ!?泣いたからだっ。あ、『ふふっ』の意味って、これのせい?やだ〜っ。見ないで〜っ。
慌てて両手で顔を隠した私の耳元でマスターが追い打ちを掛けるように呟いた。

「あいつも、喜ぶうちの一人かもね」

え?思わず指の隙間から昭次さんを見てしまう私。昭次さんは状況が全く把握出来ず固まったままその場に立ち尽くしてる。