立ち上がると、カウンターの中に入れてもらい、フキンを受け取って、並べてあるカクテルグラスをマスターと並んで拭く。あ〜、やっぱり、ここに来て良かった。なんだろ、この居心地の良さ。やっぱ、男前マスターの優しい笑顔…ううん、仕事に取り組む真摯な眼差しが素敵だから、この弱り切ったマイハートに染み込んじゃうのかなぁ。 「…ん?どうした?」 「あ、いえっ。なんでもありません」 いけない、見つめ過ぎちゃった。