「なに?どうしたの?」

『…いや、それがさ』

『早く、ちゃんと言ってよっ』

ん?女の声?

「康二、誰かと一緒なの?」

『あ、いや、それが…』

『もうっ、貸してっ』

なに?

『もしもしっ』

「はい?」

『あなた、康二と別れてよ』

「は〜?」

なに?この女?何言っちゃってんの?馬鹿じゃないの?

「ちょっと、康二と代わってよ。誰なのよ、あなた」