フェイント王子たち


「私だって、焦ってないわよっ」

「へ〜」

「ほんとだってばっ」

「あ〜、わかった、わかった」

川合は、笑いながらコーヒーに手を伸ばす。私も、冷めないうちに飲もうっと。

「ところで、小瀧、3月から甥っ子と住むんだって?」

「ゲホっ」

「おいっ、吐くなよっ」

う〜、ギリギリセーフ。

「なんでそんな事まで知ってんのよ?」

「大西さん情報」

「…」