フェイント王子たち


コーヒーを一口飲むと、なんだか、落ち着いた。

「ご迷惑かけてすみませんでした。色々と」

「そんな事ないよ。俺を頼ってきてくれたんでしょ?」

「はい…」

「だったら迷惑じゃなくて、嬉しいぐらいだよ」

「マスター…。実は、康二と別れたんです…っていうか、康二の浮気相手に赤ちゃんが出来て、私、捨てられたんです」

「…そっか。それは、俺の想像を超えてたな」

「ですよね。こんな惨めな女、そうそういないですよね」