フェイント王子たち


「甥っ子です」

「ん?」

「来月上京してくる甥っ子と同居することになったんです」

「甥っ子さん…ですか?」

「ホッとしました?」

と、美沙が悪い顔で昭次さんに問い掛けた。もうっ。思わず美沙の膝の上をバシッと力強く叩く。

「痛っ」

「ははっ。お二人は、本当に仲がいいんですね」

うっ、結果、はぐらかされた。実は、私もちょっと、ホッとしたかどうか聞きたかったりして。ははっ。