フェイント王子たち


「高橋さんとも結局なんにもなくて、昭次さんとも、結局なんにもないんだ?」

「だから、結局とか、そういうんじゃ…」

「じゃ、どういうのよ?一人でもう1回来たこと隠してたくせに」

「…すみません」

「そんな隊長を欺く奴は、もう面倒見きれませんっ」

「いや〜ん、そんな事言わずに隊長〜」

と言いつつ美沙の袖に縋り付く。

「なんか、楽しそうですね」

「え?」

ハッと顔を上げると笑顔の昭次さんがカウンター越しに立っていた。