なんとか美沙が応じてくれて、いつものリーズナブルな居酒屋で待ち合わせた。私が先に着いて、入口前で美沙を待つ。あ、来た。 「お待たせ〜」 「寒いから、早く入ろ」 中に入ると、足元が掘ってあって床暖房の座敷のテーブルに向かい合って座る。そして、料理を頼んだ後は、酎ハイで乾杯。 「じゃ、有栖の男運が、引っ越しによっていい方に転ぶように」 「美沙の越冬が今年で終わるように」 「かんぱ〜い」