フェイント王子たち


「それでは、代金をお預かりさせて頂きます」

「あ、はい」

財布から、前もって用意しておいた金額を渡す。

「はい。確かに。こちらが領収証になります」

「はい」

「では、また引っ越しの際には、『カモメ運送』をご利用下さい」

清々しい笑顔で、そう言い残して、彼女たちは、帰って行った。

さてと。今日からここが私の住家か。前がワンルームだったから、やたら広く感じるなぁ。