フェイント王子たち


手際よく作業を進めていく彼女たち。あれよあれよという間に、食器の梱包も終わり、あとは、大きな家具や、電気製品だけとなった。

「じゃ、冷蔵庫から運ばせて頂きますね」

「え?」

「あ、いけませんでしたか?」

「あ、いえ。冷蔵庫もお二人で運ばれるんですか?」

「はい」

う〜ん、いい笑顔だ。

「重たくないんですか?」

「まあ、重たいですけど、運ぶコツは身につけてますから。じゃ、冷蔵庫からで宜しいですか?」

「はい、お願いします」